本郷小のスクールガード10年、子どもの安全確保に一定の成果をあげる

地域の子どもの登校時の安全をボランティアで守る情熱と意志の持ち主よ、来たれ!

株式会社トミーメディコ
代表取締役
富永 健之助さん

富永 健之助さん

 

スクールガードの前に種田さん(左)と近隣の掃除からスタート

 

街の人のボランティアで支えられているスクールガード。文京区でもどこの学校にもあるわけではありません。この活動を10年、ほぼ休まず続けてこられた富永健之助さんにお話を伺いました。
—いつからスクールガードを始められたんですか。
富永さん 2007年の12月から本郷小学校の子どもたちが登校する日は欠かさず、雨の日も風の日も7時30分から立って子どもたちに声をかけています。私と種田守宏さんとは7時から道路の清掃も行っています。今日(9月1日)でちょうど1,938日目になります。その間に休んだのは8日だけ。我ながらよくやったと思いますよ。そもそもの始まりは、同じ町会仲間のお酒販売LUVISHの清水智博さんと私が本郷小支援地域本部との打ち合わせで出てきた話です。創立当初は児童数が300人程度で3名の学童擁護員が見守ってきたんですが、児童が600人近くなってとても手に余るようになり、学校からの要請に応えて、では街の有志がやろうということになったんです。今では18人近くの協力者がいます。広い通学区域の中から子どもたちがよく通る場所、死角の多い場所、交通に気をつけたい場所などを学校と協議して決めています。スクールガードをしていて注意点や気がついたことは日報でそのつど学校に報告しています。
—毎朝ですからいろいろなことに遭遇されるでしょうね。
富永さん それはもういろんなことがありますよ。小学生だけでなく、中学生も通勤の人も通りますからね。私は通る人みなさんに挨拶するんですけど、反応は千差万別です。毎日120〜130人の小学生を見ていますが、顔色を見るだけで家で何かあったかなとか、グループから離れてひとりだけの子には学校で何かあったな、イジメられてるなとかすぐ気がつきます。そしてイジメの兆候があれば学校に報告します。その場で私が注意したくても、かえって火に油を注ぐことにもなるのでできないのがつらいところです。一方、変質者や危ない車から子どもを守ったりしたこともたびたびあります。大人でも公共マナーに問題な行動に気がついて、注意して逆ギレされたことがあります。一見紳士が逆ギレしたりするんでご用心です。近くに子どもがいると危険だし、教育上もよくないので、マナー違反には忍の一字ですね。

毎朝、その日の子ども達の様子に気を配る

 

医科・理科機器からバイオまで。TOMYグループの一員

 

—失敗したなと思うことはありますか。
富永さん 私、声が大きいんです。早朝から声かけをしていて住民にうるさがられたこともあります。最近、子どもに悪さをした見守り活動の大人のことが報道されましたよね。そのため、話したそうにしている子や元気にしてあげたい子に親身に声をかけたくても、変質者と間違われないかとか、スクールガードに変な印象を持たれたら他のメンバーに迷惑がかかるとか、そっちの心配が先に立って何もしてあげられないのがとても残念です。
—スクールガードの他にも地域の活動をされているんですか。
富永さん 本郷小では、読売新聞販売店の小川豪さんが活動代表の「わんぱく冒険ひろば」(土曜・日曜)を手伝ったり、火曜・木曜の朝20分間「朝遊びの会」で子どもたちと一緒に遊ぶことをやっています。とにかく最近の子どもは昔と比べて外遊びがめっきり減っていますから、大人が積極的にそういう機会を作ってあげないといけない。「文京区青少年健全育成会」でも年に何回かイベントを企画しています。私にとってスクールガードはそんな地域活動の一環なんですね。元はと言えば、私の娘が4年生の時にひどいイジメを受けていたのに私が気づけなかった、という苦い思い出があります。だから、同じような目に遭う子を一人でも減らしたい。とは言いつつ、毎日立つのはやはり大変。こういう意義のあるボランティアに、情熱と意志で取り組める若い人がもっと出てくることを期待しています。
 
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