子どもの健康に関する疑問にさちこ先生が答えます!

子どもも大人もビタミンDが不足しないように気をつけましょう! 特に冬は対策が必要です!
 
現代人は、ビタミンDが不足している人が多いってご存じですか?「まさか、そんな昔のような話を」と思う方が多いかもしれませんね。でも実際、そういうデータがたくさんでています。
子どものビタミンDが不足すると、カルシウムが体に取り入れにくくなり、「くる病」という骨の病気になります。足の骨が曲がったり、身長が伸びにくくなったりします。私はずっとビタミンDについて研究をしてきたのですが、15年くらい前から、くる病が増えてきていると実感しています。それはどうしてでしょうか? 一つの原因に、紫外線を極端に避けるようになったためと言われています。紫外線は、浴びすぎるのは確かによくないのですが、逆にまったく当たらないと、紫外線によって産生されるビタミンDが不足してしまいます。特に紫外線量が減る冬の時期には、約4割もの子どもが、ビタミンDが不足していることがわかりました。大人でもビタミンD不足の方は多く、特に、日焼け止めをよく使う若い女性の大多数は不足しています。しかも、妊娠中のビタミンD不足が、赤ちゃんの将来の病気に影響することが、最近次々とわかってきました。

では、どうしたらよいでしょうか。冬の時期なら、日焼け止めをつけないで1時間くらい手などが紫外線にあたるような生活をしていれば大丈夫です。それは難しい? その場合は、ビタミンDが豊富に含まれる魚を食べるようにしましょう。2日に1回くらいでもよいです。魚が食べられない方、食事がまだとれない乳児、妊婦さんなどには、サプリメントでの摂取がおすすめです。欧米各国では、すべての赤ちゃんや妊娠中の方に、ビタミンDのサプリメントがすすめられています。ビタミンD不足は、くる病だけでなく、喘息、自閉症、自己免疫疾患、統合失調症、大腸がん、前立腺がんなど、多くの病気や死亡率と関連します。赤ちゃん、妊娠中の方、日焼けを気にしている方はもちろん、子どもから大人まですべての方が、健康的な生活を送るために、少しビタミンDに気をつけてみませんか。
 
きたなかこども成長クリニック 北中幸子