子どもの健康に関する疑問にさちこ先生が答えます!

「成長曲線」を子どもの時期を通してかきましょう!
 
このコラムも最後となりました。最終回は私の専門とする「成長」のお話をいたします。子どもの成長は、主に身長や体重を測って評価します。お子さんは、生まれた時から大人になるまで、何回も身長体重を測定していることでしょう。幼稚園や保育園では毎月測るところもあり、おそらく日本は、世界でも測定頻度が多い国の一つでしょう。では、たくさん測ったデータ、それをちゃんと評価できているでしょうか。
先日私のクリニックにいらした患者さんは、身長が伸びすぎていることを学校で指摘されて受診しました。今までの身長と体重で成長曲線を作ってみると、1-2年前から正常の曲線を横切るように線が上を向いていました。詳しく検査してみると、病気がわかり、治療を始めました。この学校の養護教諭の先生はすばらしく、成長曲線で各児童の成長を評価していたことが、このお子さんの病気の早期発見につながったのです。

生まれてから大人になるまで、身長と体重を一貫して評価することは、とても大切なことです。最近は、学校健診において、成長曲線を評価するように変わってきています。でもそれでは不十分なことがあります。それは、小学校入学前のデータを取り入れられないことや、中学生への移行ができていないことです。つまり、学校だけに頼るのでは不十分なことがあります。
そこでぜひ、ご家庭で、お子さん一人一人の成長曲線をかいてみてください!それは、お子さんにとって一生の宝物になるのはもちろん、傾きが正常と違えば病気の早期発見につながります。さらには、ご両親の成長曲線は、お子さんのお子さん、つまりお孫さんの成長を評価する上でも大切な情報になります。記入する成長曲線は、母子手帳やインターネットにもありますし、最近はアプリもあります。注意すべきは、赤ちゃんの時だけとか6歳までとかではなく、成人になるまで子どもの時期を通して使えるもの、そして正常範囲が正しく書かれているものがよいです。身長・体重のデータは健康の大切なバロメーターです。ぜひご家庭で継続してつけていただくことをおすすめします。
 
きたなかこども成長クリニック 北中幸子