43年の歴史、湯島っ子の心をつなぐ「湯島はやし連」。
お祭りになくてはならないお囃子。その貴重な生の演奏を担っている「湯島はやし連」の皆さんに、思い出や思いを語っていただきました。

山川久枝 さん 橋本圭子 さん 林田雅子 さん 武部裕子 さん 石島やよい さん

写真向かって左から石島さん、林田さん、山川さん、武部さん、橋本さん

   

山川 「湯島はやし連」誕生のきっかけは、私が江戸里神楽土師(えどさとかぐらはじ)流家元の故四代目松本源之助師匠にお囃子を習い、町内にも生のお囃子を復活したいとの思いで町会に声をかけました。第一回のお稽古は旧利根川ビルの会議室でした。
武部 父親たちは、おかめひょっとこの踊りを、私たちはお囃子を教えていただきました。当時、私は中学生で、若師匠(現五代目家元)と向かい合って、一音一音を口伝えでしの笛をご指導いただきました。必死で覚えてしの笛を練習したことを思い出します。
林田 皆、同じ町会で親同士子ども同士も仲がよかったので、始めた時に気持ちがパッとひとつになれました。テレビやラジオに出たり、あちこちで演奏したり、なかなかできない楽しい経験もたくさんさせていただきました。
橋本 我が家がお稽古場だったので、3歳からバチをもって一緒にお稽古していました。それがとても楽しかったので、その後4期生の子供達のお世話をし、今は5期生にあたる子供達と一緒にお稽古をして活動するようになりました。
石島 お祭りは中学も高校も中間テストの時期で、一度成績が悪かったことがあって、先生から「今度成績が悪かったらもうお祭りはやっちゃいけない」と言われて、必死で勉強したことも懐かしいです。
山川 一期生のほとんどが社会人になってお嫁に行ってこの地域から外に出てしまって、中断した時期もあったけれど……。
橋本 でも、私自身、小さい頃からやっていてすごく楽しい思い出があったので、もう一度復活させたいと思い、石島さんと相談して、久枝先生に「もう一回力を貸してください」とお願いしました。
山川 ちょうど町会50周年の時に「お囃子をやってほしい」と依頼されたのが復活のきっかけとなりましたね。

2018年湯島天満宮例大祭神幸祭に参加

 

お囃子の車で演奏する湯島はやし連の仲間達

 

林田 それから町会のお子さんやうちの子供達、石島さんの姪っ子さんが入ってくれて、その子たちが4期生としてがんばってくれています。子供達といっても、もうみんな社会人になりましたが。
橋本 お祭りだけでなく、湯島小学校の創立140周年、145周年の記念行事で、湯島幼稚園での体験教室や、明治神宮の春の大祭で演奏したり……。
武部 ふだんは主婦でお囃子をやると、全てを忘れて太鼓、しの笛、鉦の音に心から浸ります。
山川 和楽器は木や竹など自然のものでできていて、リズムは単純、だからこそ、身体の中からエネルギーを沸かせるものがあるんでしょうね。
橋本 皆でぴたっと合った時は本当に気持ちがよいものです。
林田 これからも皆さんに喜んでいただけるような、演奏を続けていきたい。
石島 次の世代へ受け継いでいけるようなお手伝いもしていきたいですね。
山川 私達の活動は、町会や婦人部の協力があっての事で、お稽古場も赤塚前町会長宅で40年余りお世話になり、現在は町内の圓満寺本堂を提供していただいています。また祭礼では湯島天満宮氏子25町会の皆さんにも温かく迎えていただいています。今後も感謝を忘れずに活動していきましょう。