“梅まつり”の音響設備づくりを一手に担って

イベント(奉納演芸)成功の影には裏方のなみなみならぬ奮闘が

梅まつり実行委員会委員長
大橋 勝也 さん

大橋 勝也さん

 

湯島天神の梅まつりは、昭和33年の第1回から数えて今年は記念すべき第60回です。地域のお祭が全国から注目されるまでに成長。さらなる発展に向けて、実行委員長の大橋勝也さんにお話を伺いました。
—まず実行委員長になられた感想から。
大橋さん 私は梅まつりとの付き合いは長いんです。なにしろ音響関係の裏方を中心にずっとやってきましたので、奉納演芸のある土日は出ずっぱりだし、それ以外の日もメンテナンスなどでしょっちゅう顔を出してきました。でも自分では人前であいさつしたりするのが大の苦手。しゃべるぐらいなら歌う方が楽というタイプなので、まさか委員長で表に出ることになるとは思ってもいませんでした。周りがみんな手伝ってくれるというので引き受けることにしたんです。昔の話をすると、私たちが梅酒“湯島の白梅”を作って氏子の酒屋限定で売るようにしたのが、梅まつりでの露天商の始まりなんですね。その後、奉納演芸が始まってだんだん賑やかになったんですが、自分の目からは音響設備がお粗末だったもんでお手伝いしたくなったわけです。
—もともと音響の専門家だったんですか。
大橋さん 私は新潟の出身で小学5年のときに、親父が酒屋をやっていた湯島に出てきて、ここで空襲にも遭いました。身内に芸能関係者がいて、私も小学生のころから賞金稼ぎにステージで歌ったり、映画の子役で出たりしていました。中学生になってオーディオに目覚め、レコードの原盤を自作したりもしました。キャバレーの全盛時代、生バンドでハワイアンをやっている頃から先輩に聞くなどして音響技術を身につけたんです。私が梅まつりでやっているのは、PA機器を扱うエンジニアのような仕事です。要はマイク、ミキサー、アンプ、スピーカーなどを組み合わせて音を会場に聞こえるようにする音響設備作り。その設計・施工・メンテナンスです。今ならデジタル機器で手軽にできますが、当時はトラックで運ぶような大がかりな設備です。演芸の出し物のすべての音響をコントロールしつつ、なにか他に問題が起これば舞台の大工仕事でも、パイプの溶接でもなんでもこなしました。裏方仕事はキリがないんです。一昨年まではカラオケの審査委員もやっていました。ハワイアンバンドの審査の経験もありますが、私はプロのモノマネは評価したくないんです。最近は小学生でも大人顔負けに歌う子がたくさんいますが、私は自分の歌い方を高く買いますね。どんな歌でも100回、200回と歌い込む、そうすればおのずとその歌の良さがわかるもんです。

地下のスタジオ兼倉庫には、音響機材が一杯

 

梅まつり実行委員長としてご挨拶

 

—梅まつりの大変な功労者なんですね。
大橋さん 私も78歳、実はこれを最後に若い人にバトンタッチしたいんです。デジタル機器を使いこなす若い人に期待しています。それから自分の持っている他の技術、大工や溶接なんかも若い人に伝えていきたいです。私が施工した自宅の地下室は、そんな道具が山とあるので、意欲のある若い人にはぜひここに来てモノづくりの面白さを伝えたいと思っています。
 
湯島天神 梅まつり
平成29年2月8日(水)〜3月8日(水)
入園時間 8:00〜19:30(入園無料)
主な催し物(土・日・祝日)
・神輿渡御 ・野点 ・カラオケコンクール
・奉納演芸 湯島天神白梅太鼓、おはやし、日本舞踊、かっぽれ、三味線、講談、ベリーダンス、その他 ・薩摩琵琶 ・生花展
・物産展(青森県、石川県奥能登、福島県、熊本県)
梅まつりの歴史
湯島天神は、江戸時代より「梅の名所」として多くの庶民に親しまれて来ました。
昭和33年に開催された梅まつりも、今回で60回を迎えることになりました。氏子各町会をはじめ、関係諸団体のご支援を得て、毎年回を重ねるたびに盛大さを増し、期間中延べ40万人の賑わいとなり、初春の東京年中行事として、各TV局、各放送局の放映又、各新聞紙上を飾り、今では全国の風物詩となって定着しています。
 
■連絡先: 湯島天満宮
TEL. 03-3836-0753 
FAX. 03-3836-0694