「春日局ゆかりのこの地で、丹波風土が培ったおいしさを提供し、愛されていきたい」

株式会社やながわ
代表取締役
柳川 拓三 さん

柳川拓三さん

 

和風に洗練されたお洒落な店舗

 

兵庫県丹波市春日町は、春日局の生誕地。そこで豊かな自然の恵みによる産物を商品化している株式会社やながわが、2018年秋に東京の春日通りに『丹波風土 東京春日店』をオープンしました。柳川社長にお話を伺うと、春日局つながりの不思議なご縁のストーリーがありました。
●「丹波風土」に込めた思い
—丹波風土のお店のコンセプトをお聞かせください。
柳川 : 丹波は四季がはっきりしており、そのおかげで実に質のよい産物ができます。特に丹波黒大豆、丹波栗、丹波大納言小豆が有名です。丹波黒大豆は幕府や宮中に献上されてきた高級品。また、丹波栗は古代の「延喜式」に登場していますし、和栗のルーツは丹波にあり、と言われるほど。大納言小豆は、大納言は殿中で抜刀しても切腹しなくて済むことから、煮ても腹の割れない立派な小豆につけられたと言われています。
こうした丹波の風土で育まれたものを通して、この店で丹波の思いを表現したいと思っています。
—具体的にはどのような商品があるのですか?
柳川 : 丹波の一次産品や特産加工品、それから和洋菓子です。
たとえば、丹波黒大豆を使った「お福豆しぼり」、丹波栗の「渋皮煮」「栗きんとん」「和のモンブラン」、丹波の餅米を粉にして焼いたバウムクーヘンの「丹心バウム」、大納言小豆の「プレミアムどら焼き」など多彩な品揃え。私自身、丹波で生まれ育ち、もともとはお茶の職人ですから、ものづくりのこだわりを持って商品開発にあたってきました。和洋菓子には丹波の地元の酪農家の牛乳や養鶏場の玉子を使うなど、地元の素材にもかなりこだわっています。
それは、料理界の大御所の服部先生が提唱する、よい素材をよりよく生かしたいという方針と合致するもの。先生から「丹波は私たちにとって憧れの地なんです」とおっしゃっていただいた時、丹波が築いてきたすごさを実感し、誇りに思いました。素材を生かすということは、自然との共生に繋がるんです。

見た目にも美味しい、丹心バウム

 

生栗きんとん「栗囃子」

 

丹波の素材を生かした絶品スイーツ

  

●春日局に導かれて
—春日通りに出店されたきっかけは?
柳川 : 実に不思議なご縁でしてね、春日局に導かれたとでも言うような……。
私どもの丹波市春日町には、のちに春日局となるお福が生まれて3歳まで居住した興禅寺があります。
一方、春日通りには春日局の菩提寺である麟祥院さんがありますね。
2年前の10月14日に麟祥院さんが約100年ぶりに春日忌を復活され、その後11月にご住職夫妻が「春日局の生まれた地に行ってみよう」と丹波を訪れ、興禅寺さんをお参りし、道の駅で弊社の商品「お福豆」を買われて食べてとてもおいしかったと。
昨年私は東京出店を考えていて、「東京に春日通りってあるで」と友人に教えてもらって来てみて、「麟祥院さんに春日局のお墓がある」と知り、訪ねてみた。そこで矢野住職と出会い、「春日局が生まれた所から来ました」とご挨拶したら「実は私も行きました」と言われるではありませんか。そうやってご縁が繋がっていき、この店の場所が春日通りに決まった次第です。今年は丹波の黒井城まつりの武者行列に矢野住職にも参列していただくまでになりました。
—では、東京店の地元となる、湯島本郷の皆さんにメッセージをお願いします。
柳川 : 文京区は大都会でありながら、文豪の街の歴史があり、コミュニティがあり、地域の絆があり、すばらしい。私どもも早くこの地域の一員として認めてもらえるよう、よい商品や取り組みを通じて信頼づくりに努めてまいります。そして、地域の皆さんに愛される店に育てていき、近江商人のいう三方よし(売り手よし買い手よし世間よし)の商いをしていきたいと願っています。
丹波の産物を通じて、春日局ゆかりの地同士である湯島本郷と丹波を結ぶことができたらうれしいですね。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
【丹波風土 東京春日店】
〒113-0033 東京都文京区本郷1丁目35-26 
ラレーブ文京本郷ビル1階
TEL. 03-3868-5610
営業時間/10:00〜19:00
定休日/木曜日